楽を打つ |
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「楽」とは太鼓を打つこと、それにより「楽」は「打つ」と言いますツグリ(吉弘楽の演目をこのように呼ぶ)
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勇壮に激しく、楽を打つ、その動きに腰蓑は跳ねあがり、旗差し物の先端に付いている、御幣は千切れ翔ぶ 今でこそ、豊作を願っての行事とされているが、その生い立ちからして、出陣の際の武運長久、戦勝祈願、家門繁栄であったことは間違いないだろう 吉弘楽は六郷山の天台密教の影響が色濃く反映されている「本頭」「中頭」「末頭」は、六郷山の本山、中山、末山を暗示させる |
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天空よりの、みほとけを、この場に招来するために左のバチを掲げる「捧げバチ」と言う 足下に見える白いものは、旗指し物の先端に付いていた御幣です、激しい動きに千切れ落ちたもの 厳冬に行われる「修正鬼会」との共通点も見受けられる、例えば「四方固」は南、東、北、西に四天王を招来し、神聖な場所の四方を護るものだが、「修正鬼会」でも行われている、厳冬と厳夏それぞれに、重要な宗教的行事が行われるのも、何か因縁めいたものを感じる |
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大地の仏を念じて、旗指し物が地に着くまで体を倒す 吉弘楽のツグリが(演目)、天台宗の「七仏薬師法(しちぶつやくしほう)」の次第によく似ていると指摘する方もある、「七仏薬師法」とは、七仏薬師経(しちぶつやくしきょう)や薬師経(やくしきょう)、薬師儀軌(やくしぎき)を読んで、国家安穏・息災・安全などを祈るものである
BGM:Copyright(C)Music Palette
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本頭、中頭、末頭の音頭が気持ちを1つにして、吉弘楽を打つ、五穀豊穣、平和を願って さて紙面も尽きようとしているが、吉弘楽の道楽(ミチガク)の、着座位置が、曼陀羅(密教の世界観を示す図)を、表しているとの説もある、確かに金剛界曼陀羅の図に類似している このことから見ても、吉弘楽が単なる、田楽等に端を発する芸能では無いことは明らかであり、天台密教修法の一つを表しているのではないかと思う 私は取材をしていくうちに、その奥深さに身の引き締まる思いがした。数百年の時を越えて、平和を祈り、自分自身の精神を高めていく、そんな祖先の人たちの意志が、吉弘楽の中にはあった |
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